症状別治療のご案内
- 赤坂見附駅から徒歩1分の歯科医院「山王グランドビル歯科」
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症状別治療のご案内
あなたの歯のお悩みに合わせた治療をご提案します
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- 虫歯を治したい
- 歯ぐきから血が出る
- 歯を白くしたい
- 歯を失ってしまった
- 歯がしみる
- 親知らずが痛い
- 口臭が気になる
- 入れ歯の手入れに
ついて知りたい - レーザー治療は
痛くない? - 金属アレルギーが
ある - 医療費控除に
ついて知りたい
虫歯を治したい
「自分は虫歯が出来やすい」という人はけっこういますよね。歯の抵抗力や虫歯になりやすさなどは、やはり個人差があるんです。虫歯を作らないために、普段きちんと歯を磨く事はもちろんですが、虫歯ができる3つの要素「歯の質」「糖質」「虫歯菌」のそれぞれに対して出来ることがあります。
虫歯の進行度
※表は左右にスクロールして確認することができます。
進行段階 | 症状 | 治療方法 |
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C1 |
虫歯の進行により、表面のエナメル質が茶色く変色しています。ただし、現時点では痛みは感じられない状態です。 |
CR充填 |
C2 |
虫歯がエナメル質を越えて象牙質に達しており、冷たいものなどがしみるようになります。 |
インレー |
C3 |
虫歯が神経にまで達した状態で、大きな穴が開き、歯が割れてしまうこともあります。神経が侵されると激しい痛みが生じ、炎症や化膿を引き起こすこともあります。 |
クラウン |
C4 |
虫歯が歯の根(歯根)にまで進行すると、激しい痛みに加え、化膿によって膿が出て強い口臭が生じることがあります。さらに悪化すると、歯根の奥にある顎の骨が溶けてしまう恐れもあります。 |
クラウン |
歯質の強化
フッ素を積極的に利用しましょう
フッ素を積極的に利用することで虫歯の予防ができます。フッ素は歯質を強化し、初期虫歯の再石灰化を促進します。その虫歯予防効果は30~40%もあると言われています。
私たちが一番簡単に歯にフッ素を取り込む方法は「フッ素入りの歯みがき粉」を使うことです。毎日の歯磨きで歯を丈夫にできるのですから、ぜひ実行して下さい。
また、生えたばかりの歯は虫歯の感受性が高く、さらに 虫歯になってしまうとその進行も大変早いです。虫歯ハイリスクの学童期~20才前後までの方は、「歯科医院でのフッ化物の塗布」が有効です。
糖質
規則正しい食生活が大切です
ミュータンス菌(虫歯菌)は糖質を栄養分として、酸を作り虫歯の原因となります。糖質は、体にとって大切な栄養素のひとつであり、様々な食品に含まれています。つまり、甘いものを食べなければ虫歯にならないわけではないのです。
食事をするとお口の中は酸性になり、時間をかけて中性に戻る性質があります。ですから、飲食の回数が多くなるといつもお口の中が酸性で虫歯になりやすくなるのです。できるだけ食事は規則正しく、またおやつなどは、時間を決めるなど回数を減らす工夫をしましょう。もちろん食後の歯みがきも忘れずにしましょう。
虫歯菌
自分の虫歯の危険度を知りましょう
歯を虫歯菌から守るには、機械的に細菌を取り除くこと、すなわち歯磨きがもっとも効果的です。しかし、歯ブラシやだ液の届かない場所は、みがき残しやすく、そこから虫歯になりやすいため、定期的に歯科医院でチェックをし、専門的なクリーニング(PMTC)を行なうと良いでしょう。
歯ぐきから血が出る
歯ぐきからの出血は、歯周病の初期のサインであることが多いです。
歯周病は虫歯と違い、初期段階では痛みなどの自覚症状があまりないため、知らないうちにどんどん病状が進行してしまい、気づいた時にはもう手遅れということもあります。
歯周病は口の中に300種類程度いる細菌のうち、10数種類の歯周病原性細菌が強く関わることによって起きる病気です。歯周病と全身疾患の関係が注目されるようになったのは、つい最近のことです。
現在、様々な調査・研究が進められ、歯周病が心臓病や呼吸器疾患、早産による乳児死亡、糖尿病などの病気を引き起こしたり、悪化させたりすることが分かっています。成人の85%が歯周病の傾向があり、食生活などの変化が原因で、最近は若年化も進んでいるといいます。定期的な健診で早期発見を心がけましょう。
歯ぐきが腫れる
疲れがたまると歯ぐきが腫れる、歯が浮いたように感じる。でもしばらくすると治ってしまう、そういう話をよく耳にします。しかし、これは本当に治ったわけではありません。歯ぐきが腫れるには必ず原因があって体の抵抗力が落ちたときにはっきり症状が現れるのです。原因はやはり歯周病の可能性が高いと思われます。歯周病は普段ほとんど自覚症状がでないため発見が遅れる事が非常に多く、悪化すると歯を抜かなくてはいけない場合もあります。歯周病はレントゲンで簡単に診断ができますので早めの受診をおすすめします。
歯ぐきの色が気になる
歯ぐきの色が全体的に黒っぽい場合、これはメラニン色素の沈着だと思われます。メラニン色素の沈着は病気ではありませんが、気になる場合はレーザー治療で色素を取ることも出来ます。喫煙は原因の1つと言われています。
また、被せた歯の根元だけ黒くなっている場合は、歯を被せるときの金属が歯ぐきに入り込み入れ墨のようになっていることがあります。これも奥歯の方であれば気にしなくても良いでしょう。しかし、前歯の目立つ場所であれば、歯ぐきに内側から切除したり新しく金属を使わないセラミック冠などに替えてきれいにすることができます。
歯ぐきが下がった
歯ぐきのラインは加齢に共ない少しずつ下がります。しかし、気になるほど下がったのであれば歯周病の可能性が高いと思います。歯周病の場合、歯ぐきが下がる以外にも、歯磨きをすると血が出る、歯が浮くような感じがするなどの症状が現れます。しかし喫煙者の場合、歯ぐきが繊維質になっており、出血などの症状が現れにくく発見が遅れやすいので注意が必要です。
また、若い女性の場合は歯ブラシをゴシゴシ強く当てすぎる事があります。一般に女性の歯ぐきは薄く、きれいにしようと力を入れてこすってしまうとで歯ぐきが下がってしまいます。一度ブラッシング指導を受けてみてはいかがでしょうか。
歯周病の検査
レントゲン検査
レントゲン検査によって歯槽骨の吸収範囲や程度を確認することで、歯周病の進行状況を把握することができます。
歯周ポケット検査
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に“歯周ポケット”と呼ばれる溝が生じ、その深さも深くなっていきます。そのため、歯周病の進行度を把握するために、“プローブ”という器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。
歯の動揺度の検査
歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が破壊され、徐々に歯がぐらつくようになります。そこで、ピンセットなどで歯を軽く動かし、その動揺の程度を調べることで、歯周病の進行度を確認することができます。
治療方法
歯周病の治療は進行度に応じて段階的に行われます。
1.歯周基本治療「ブラッシング指導」「スケーリング・ルートプレーニング」「噛み合わせの調整」
歯周病の進行を防ぐための初期治療です。「ブラッシング指導」で正しい磨き方を習得し、「スケーリング・ルートプレーニング」により歯石や歯垢を除去します。また、「かみ合わせの調整」で歯や歯周組織への過度な負担を軽減し、口腔内の健康維持を図ります。
2.歯周外科処置「フラップ手術」
歯周ポケットが深く、基本治療では改善が難しい場合に行う外科処置です。歯肉を切開して歯根に付着した歯石や感染組織を徹底的に除去し、清掃性を高めます。歯周病の進行を抑え、歯の保存を目指すための重要な治療です。
3.歯周組織再生治療「エムドゲイン」「リグロス」
失われた歯周組織の再生を促す先進的な治療法です。エムドゲインやリグロスといった再生誘導材料を使用し、骨や歯根膜などを再生させます。重度の歯周病でも歯の機能回復が期待でき、歯を抜かずに残す可能性が広がります。
4.メインテナンス「PMTC」
治療後の健康な状態を維持するための定期的なケアです。PMTC(プロによる機械的歯面清掃)では、日常のブラッシングでは落としきれないプラークやバイオフィルムを除去し、再発予防につなげます。口腔内を清潔に保つことで歯周病やむし歯のリスクを低減します。
歯を白くしたい
歯を白くするには、その原因によって方法が異なります。
茶渋、ヤニ、 赤ワインのタンニンなど外来性の色素 |
加齢による歯の黄ばみ | ||
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茶渋、ヤニ、 赤ワインのタンニンなど外来性の色素 |
クリーニング | 加齢による歯の黄ばみ | ホワイトニング(オフィス・ホーム) |
虫歯や打撲などで神経が死んでしまった歯 | テトラサイクリンによる変色 | ||
虫歯や打撲などで神経が死んでしまった歯 | セラミック冠、ブリーチング | テトラサイクリンによる変色 | ラミネートベニア、軽度の場合はホワイトニングで対応できる場合もあります |
昔、治療した銀歯を白くしたい | |||
セラミックインレー、セラミック冠 |
歯を失ってしまった
日本人は健康指向が高い割に、口の中や歯の健康には無関心です。虫歯が抜けた後、放っておくと様々な悪影響が出てきます。歯並びが乱れるだけでなく、胃腸にも負担がかかり予期せぬ病気を招くこともあります。若い時期に歯が抜けて放っておくとアルツハイマー病になりやすくなるという研究結果もあります。歯を抜けたままにせず、早めに入れることが大切です。
ブリッジ
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メリット | 自分の歯と同じように咬むことができる 噛み合わせ、歯並びを回復することができる |
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デメリット | 土台となる歯を削らなければならない 両側の土台となる歯がしっかりしてないと作製できない 失った歯の数が多いと処置できない 土台にした歯に負担がかかり、清掃性が悪くなる |
こんな方に | 欠損の両側の歯がすでに被せてある場合、被せ物を変えるだけで機能回復できます。 |
インプラント
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メリット | 現在の欠損修復で1番機能的に優れた方法です 両側の歯を削らなくて良い 自分の歯と同様に良く咬める 長期的に安定している 失った歯の数が多くても処置できる |
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デメリット | 外科処置が必要 歯が入るまでに2ケ月くらいかかる |
こんな方に | 周りが健康な歯で削りたくない、ブリッジにはしたくない、現在入れ歯だがなじまないなど、より快適な方法を求める方に。 |
義歯
何本も歯が抜けていたり、歯周病が進んで残っている歯もグラグラする・・・そんな時はやはり「義歯」に頼るしかありません。義歯は異物感が強い、咬むと痛い、一度作ったけど使えないなど、義歯の不満をよく耳にします。当院では、色々な材質やアタッチメントなどで、より薄く、より異物感が小さい、快適な義歯生活を送っていただける工夫をしています。
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メリット | 短期間で機能回復ができる 健康な歯を削らない |
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デメリット | 咀嚼能力は自分の歯の1/3程度 入れ歯を支える歯や骨の喪失を招きやすい 装着による違和感 自然な外観を損ねることが多い |
こんな方に | 取り外しの入れ歯に抵抗のない年配の方や忙しくて治療に時間が割けない方の一時的な機能回復に向いています。また、アタッチメント義歯のようにしっかりと良く噛めて、見た目も目立たないような方法もあります。 |
歯がしみる
冷たいものや甘いものを食べると歯がしみる。虫歯や歯周病、歯の亀裂などの可能性もありますが多くは「知覚過敏」です。
知覚過敏のメカニズム
歯は中心部に歯髄神経があり、その周りを象牙質と呼ばれる組織が囲んでいます。象牙質の内部には、神経に刺激を伝える象牙細管があり「しみる」等の刺激を感じる仕組みになっています。
通常、歯の表面部分は硬くて丈夫なエナメル質で覆われ、根の部分は歯肉で覆われているため、健康な状態なら痛みを感じません。ところが歯肉退縮などが原因で、象牙質がむき出しになると、象牙質の表面に無数に開口している象牙細管から神経に刺激が伝わり、普通では感じない刺激に対しても「しみる」と感じるようになります。
知覚過敏の治療
まず正しいブラッシングが必要です。ゴシゴシ強くこすりすぎたり、汚れが残っていたりすると知覚過敏はよくなりません。研磨剤の多く入っている歯磨き粉の使用も中止したほうが良いです。症状が強い場合は薬を塗布したり、歯が欠けている部分には充填処置をします。
薬剤の塗布・コーティング
象牙質の表面にフッ化物や硝酸カリウム、乳酸アルミニウムなどの薬剤を塗布し、刺激を遮断します。コーティング材やレジン(樹脂)、歯科用セメントで物理的にカバーする方法もあります。効果は数ヶ月持続しますが、歯磨きや食事で徐々に擦り減るため、定期的な処置が必要です。
レーザー治療
レーザーを露出した象牙質に照射して、象牙細管を閉鎖し、神経への刺激を遮断します。痛みが少なく、持続性も高いとされています。
コンポジットレジン
歯の根元が大きく削れている場合は、プラスチック樹脂などで覆い、刺激を防ぎます。
マウスピース
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、マウスピースを装着して歯へのダメージを防ぎます。
親知らずが痛い
腫れた、痛い、親知らずのトラブルはご相談下さい。
親知らずの抜歯は、難易度の高いケースが多く、専門的な知識、技術、経験が大切になります。当院では、大学病院口腔外科で手技を磨いた口腔外科医が対応いたします。
他院で抜けないと言われた場合でも、一度ご相談下さい。即日対応可能です。
親知らずは抜いた方がよいのか
現代人は顎の骨の発育不全により親知らずの萌えるスペースが足りず、埋まったままだったり、横を向いていたりすることが非常に多いです。親知らずが完全に埋まっている、またはまっすぐ萌えている場合は抜歯の必要はありません。しかし、半分だけしかでてこなかったり、斜めに手前の歯にぶつかっているような場合、どうしても清掃不良になり、腫れたり、虫歯になったりします。このような歯はやはり抜いたほうが良いでしょう。
親知らずのトラブル
- 親知らずに歯ぐきがかぶっている時、歯と歯ぐきの隙間から汚れが入り込み、腫れたり、口が開かなくなったりすることがあります。
- 斜めにはえている歯は手前の歯との隙間に食べかすがつまり、親知らずだけでなく手前の歯も虫歯にしていまいます。
- また、前方のほうへ押すため前歯の歯並びを悪くすることもあります。
抜歯はしたいが心配な方
歯を抜く事は誰でも不安なものです。事前に抜く時の事、抜いた後の事を知っておくことで多少でも心配が軽減すると思います。親知らずの抜くのはものすごく痛くて顔の形が変わるほど腫れると思っていませんか?実際にはほとんどの抜歯は30分程度ですみますし、麻酔がきいていれば抜歯中に痛みはありません。もちろん完全に埋まっているような難しいケースでは1時間以上かかりますし、術後1週間程度腫れが残ることもあります。
親知らずが気になる方は1度ご相談下さい。レントゲン写真を見れば、どのくらい時間がかかるか、術後腫れる心配があるのか、など詳しい情報をお知らせできます。他院で大学病院に行くよう言われた方もほとんど当院で抜歯をされています。難症例といわれるケースでも経験豊富な医師が対応しますので相談下さい。
ただし、心臓に疾患のある方、重度の糖尿病、腫瘍、神経損傷のリスクが高い場合は、全身管理の必要上大学病院への紹介もいたします。
口腔外科担当医
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辛 麻由
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略歴
- ・東京歯科大学卒業
- ・東京歯科大学口腔病態外科学講座
- ・多摩北部医療センター
- ・医療法人社団 東杏会山王グランドビル歯科
資格
- ・日本口腔外科学会 認定医
- ・ICLSコース修了
所属団体
- ・日本口腔外科学会
- ・日本顎変形症学会
- ・日本小児口腔外科学会
患者様へのメッセージ
- ・億劫な通院を少しでも快適に出来るよう心がけています。粘膜疾患や親知らずの抜歯等の口腔外科分野が得意です。ご相談下さい。
抜歯の流れ
※初診時に腫れている場合、薬で腫れを抑えてから抜歯します。
※難しい抜歯の場合は、術前の診査、診断が必要になります。
Q&A
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親知らずは何故抜かなくてはいけないの?
- 正常な位置に生えており、噛み合わせにも問題がない親知らずを無理に抜く必要はありません。
しかし、親知らずは横向きに生えたり、途中までしか生えなかったりするケースが多く、腫れや痛みの原因になるほか、隣の歯が虫歯になることもあります。そのため、しっかり生えていない親知らずは、周囲の骨を溶かしたり隣の歯に悪影響を及ぼす前に、早めの抜歯を検討した方がよいでしょう。
また、年齢を重ねると骨が硬くなり、抜歯の難易度や回復期間が長くなるため、若く健康なうちに処置を行うことをおすすめします。
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親知らずを抜くのに時間がかかるの?
- 親知らずの生え方によって処置の内容は異なりますが、ご来院からお帰りまでにおおよそ1時間ほどお時間をいただくことが一般的です。特に横向きに生えている親知らずの場合は、歯ぐきを切開し、歯を分割して取り除く処置が必要になります。場合によっては、周囲の骨を一部削ることもあり、その際はさらにお時間がかかることがあります。
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親知らずを抜いている時に痛みはないの?
- 抜歯の際は、事前に局所麻酔を行いますので、処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
麻酔によって痛みの感覚はなくなりますが、押されるような圧力は感じる場合があります。
麻酔の効果はおよそ2〜3時間ほど続きますので、感覚が戻ってから食事をとることをおすすめします。
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抜歯後の痛みや腫れはどうなの?
- 腫れには個人差があるため一概には言えませんが、一般的には抜歯後に腫れが生じるとお考えください。腫れは身体が刺激に反応する自然な反応であり、無理に抑える必要はありません。
腫れのピークは通常2日ほどで、その後は徐々に引いていきます。
また、痛みも抜歯後1〜3日程度は続くことがありますが、当院で痛み止めを処方いたしますのでご安心ください。
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抜いた後に気をつけることは?
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抜歯後は、出血や痛みの原因となるため、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えてください。
また、処方されたお薬とお酒を一緒に摂取すると、薬の作用が強く出すぎたり、逆に効果が薄れたりすることがあり、傷の治りが遅くなる恐れがありますのでご注意ください。さらに、化膿を防ぐためにお出しする抗生物質は、途中で服用をやめたりすると効果が弱まるだけでなく、近年問題となっている薬剤耐性菌の発生を助ける原因にもなります。必ず指示どおりに服用してください。
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抜歯後のトラブルってどんなことがあるの?
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抜歯後に最も多く見られるトラブルのひとつが、「歯槽痛(ドライソケット)」と呼ばれる状態です。
これは、抜歯後しばらくして傷口がズキズキと痛み出すもので、当初は順調に回復していたように見えても、数日後に突然痛みが強くなることがあります。通常、抜歯した部分には「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血の塊ができ、それが徐々に肉に変わり、傷口がふさがっていきます。しかし、この血餅が何らかの原因で取れてしまうと、骨が露出し、強い痛みが生じるのが歯槽痛(ドライソケット)です。この状態は予測が難しく、万が一起きてしまった場合は、傷口に軟膏を塗ったガーゼを詰めてふたをし、抗生物質や痛み止めを使いながら回復を待つ処置を行います。軟膏ガーゼを使うことで、痛みは大きく軽減されますので、ご安心ください。
口臭が気になる
口臭の原因のほとんどはやはり口の中に原因があることがわかっています。虫歯や歯周病を放置すると、口の中の細菌が分解してできた化合物(メチルメルカプタン、硫化水素)が悪臭を放つのです。
口臭を防ぐためには原因となる細菌を口の中から減らすことです。口臭の原因となる細菌は主に酸素を嫌う菌が中心で、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの中や堆積したプラークの下層など空気に触れにくいところに多く存在しています。
虫歯や歯周病の治療が最優先ですが、定期的なクリーニング(PMTC)も有効だと言うことがわかっています。口臭原因菌は、舌の表面にも多く存在するため、通常の歯みがきに加え、舌のブラッシング(舌専用のブラシ)も併せて行うとよいでしょう。
入れ歯の手入れについて知りたい
入れ歯は大切な第三の歯です。落とす、お湯をかける、はずしたまま放置する、自分で調節するなどはゆがみや割れの原因になるのでやめましょう。また、定期健診はきちんと受けるようにして下さい。私たちの顎の骨や歯ぐきは常に少しずつ変化していますから、入れ歯もそれに合わせて微妙に調整しなければなりません。調子が悪いなと思ったときだけでなく、半年に1回くらいは検査を受けるようにすればいつまでも快適に使うことができます。
入れ歯の洗い方
歯磨きをするように入れ歯も毎日洗う必要があります。入れ歯は虫歯にはなりませんが、カンジタ菌というカビの一種が繁殖しやすくなっています。カンジタ菌は一度つくとなかなか取れない厄介な物で、そのままにしておくと義歯性口内炎といって口の粘膜の腫れや匂いの原因になります。その日の汚れはその日のうちにきれいにしましょう。
洗うといっても歯磨き粉や洗剤をつけてごしごし・・・はいけません。入れ歯の表面に細かい傷を作ってしまい、かえって細菌がたまりやすくなってしまいます。食事の後に水洗いし、入れ歯専用のブラシで軽くブラッシングしてください。
入れ歯洗浄剤
ロート ピカ
家庭で毎日洗浄できるマイルドタイプの義歯洗浄剤をおすすめしています。ヤニや茶渋などの汚れやデンチャープラークの原因となるカンジダ菌などの細菌を除去します。
40℃くらいのぬるま湯を用いることで、より優れた洗浄・除菌力を発揮します。金属部分にも有効です。
医療費控除について知りたい
医療費控除
1年間(1月から12月まで)に、本人または家族が支払った医療費が、10万円を越える場合、確定申告で税金の還付が受けられる制度です。保険治療分も自費治療分も他の病院の治療費も全て合算できます。
例えば、家族の医療費が合計して年間12万円だとすると、2万円が医療費控除額になります。一人の医療費が10万円を超えていなくてもかまいません。一家の医療費を全部合計した額が10万円を超えていればいいのです。だだし、それは実際に支払った額で、健康保険からの補填分や生命保険から入院給付を受けた分などは、控除の対象になりません。
還付を受けるために必要なもの
- 確定(還付)申告書(給与所得者は源泉徴収票)
- 領収書(コピーは×)
- 印鑑、銀行等の通帳
※確定(還付)申告書は地元の税務署においてあります
※申告期間は翌年の2月16日から3月15日の間です。但しサラリーマンの方の還付は1月以降受理されます
対象とならない医療費
- 容姿を美化し、容貌を変える為を目的として支払ったいわゆる整形手術の費用
- 健康増進や病気予防の為の医薬品の購入費
- 通院に自家用車を使用した場合の駐車場代やガソリン代
- カツラ・めがねなどの購入費
- その他
レーザー治療は痛くない?
痛みは非常に少ないです
炭酸ガスレーザーは水分に吸収されやすく、深部組織への影響が少ないため、従来の治療法と比べて痛みが非常に少なく、無痛に近い治療が可能です。多くの患者さんが「ほとんど痛みを感じない」と報告しています。麻酔なしで治療できるケースもありますが、個人差や治療部位によっては多少の不快感を感じることもあります。また、切開や縫合を伴わず、出血や術後の腫れも抑えられるため、回復も早く、体への負担が軽減されることも特徴です。山王グランドビル歯科では、最新の炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)を導入しております。
炭酸ガスレーザーでできる治療
歯肉炎・歯周炎の治療
歯周ポケット内や歯茎にレーザーを照射し、細菌の殺菌や炎症の抑制、出血や腫れの軽減を行います。歯肉の血行促進や治癒の促進効果もあります。
口内炎・口角炎の治療
口内炎や口角炎などの痛みの緩和と治癒の促進に有効です。舌や入れ歯による傷の回復も早めます。
知覚過敏の改善
歯の神経を沈静化し、冷たいものがしみるなどの知覚過敏症状を緩和します。
抜歯・外科処置の補助
親知らずなどの抜歯時の止血、術後の治癒促進や感染予防に活用されます。術後の痛みや腫れも軽減します。
歯ぐきの黒ずみ(メラニン色素沈着)の除去
歯肉の表面にレーザーを照射し、メラニン色素を除去して健康的なピンク色に改善します。
軟組織の切開・蒸散
歯肉や口腔内の軟組織を切開・整形したり、過剰な組織を除去したりする際に用いられます。出血や腫れが少なく、患者様の負担が軽減されます。
レーザー治療の有効性
レーザーは高いエネルギーを持った人工の光です。医療分野でレーザーといえば、手術に使うレーザーメスが有名ですが、レーザーはこの切開の他に『鎮痛』、『殺菌』、『止血』、『消炎』など多くの効果が認められています。レーザー治療は人体に対して安全であることはもちろん、ほとんど痛みを感じないため、麻酔や鎮痛剤の使用を減らすことができます。妊娠中やアレルギー体質の方にも安心して使えるというメリットもあります。
では、レーザー治療でどんなことができるのでしょうか。
レーザーには治癒を促進する作用があります。「歯周病の治療」では歯肉の消炎と歯周ポケット内の殺菌が痛 くなく短時間に行えます。レーザーで歯にフッ素を取り込ませ歯を丈夫にする「虫歯予防」は若年者には非常に有効です。また、歯ぐきの黒ずみ「メラニン除去」もレーザー治療の得意とするところです。
その他、「神経の治療」、「歯の漂白」、「親知らずの腫れを緩和する」などさまざまな治療で活躍しています。ただし、レーザー治療で全てのことができるわけではありませんし、すべてのケースでレーザーが必要な訳でもありません。通常の歯科治療に加えて必要に応じてレーザー治療を取り入れることでより早く、より良い治療成果が得られるのです。当医院では最新式の炭酸ガスレーザーを使用しています。
金属アレルギーがある
金属アレルギーとは
金属アレルギーといえば時計やアクセサリーなどで皮膚にかゆみや湿疹を引き起こす症状が思い起こされますが、最近、治りの悪い皮膚や粘膜の病気の原因として歯科金属アレルギーが注目されています。
口腔内の金属アレルギーは数十年を経てして突然発症することも多く、すぐに症状が現れるとはかぎりません。 口の中に金属が存在し続ける以上金属アレルギーになる危険にいつもさらされているのです。
金属アレルギーを起こしやすい金属 | 金属アレルギーを起こしにくい金属 | ||
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金属アレルギーを 起こしやすい金属 |
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金属アレルギーを 起こしにくい金属 |
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金属アレルギーの検査方法
金属アレルギーの診断には主に「パッチテスト」を行います。パッチテストは、金属試薬を含ませたシールを背中や腕などの皮膚に貼り、48時間後や1週間後に皮膚反応を判定する方法で、最も一般的かつ信頼性が高い検査です。大学病院や皮膚科で受けることが出来ます。
金属アレルギーの方に対する治療法
金属アレルギーの歯科治療は、アレルギーの原因となる金属を特定し、除去または金属を使わない素材に置き換えることが基本です。
治療の流れ
アレルギーの検査・診断
皮膚科等でパッチテストを受け、どの金属にアレルギーがあるかを特定します。
原因金属の除去・交換
アレルギーの原因となる金属の詰め物や被せ物を除去し、アレルギーを起こしにくい素材に交換します。金属が多く使われている場合は、イオン化しやすい順に段階的に交換することもあります。
メタルフリー治療の選択
セラミックやジルコニア、レジン(歯科用プラスチック)など、金属を含まない材料を使用します。入れ歯の場合も、金属の留め金を使わない「ノンクラスプデンチャー」などの選択肢があります。
使用される主な素材
- オール セラミック・ジルコニア:審美性・耐久性が高い
- チタン・金合金
- レジン
- ノンクラスプデンチャー:金属を使わない入れ歯
注意点
金属アレルギーは一度発症すると体質が変わることは少なく、再発予防のためにも金属フリー治療が推奨されます。既に皮膚などに症状が出ている場合は、皮膚科での治療も並行して行うことが大切です。